The Scientific Ocean

誰にでもわかりやすいように生命科学を解説しようとするアザラシのブログ。

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鳥の卵の美学

こんにちは、ぷにぷにアザラシです。またもや非常におもしろい論文を発見したので、紹介したいと思います。今日の論文はこちら!

Avian egg shape: Form, function, and evolution

です!

おそらくこの記事を読んだ方の5人に1人くらいは、今朝割りましたよね!ニワトリの卵!卵は「卵形」としか表現できないくらいに見事に個性的で美しい形をしています。しかし、実は鳥の卵って、ニワトリの卵のような「卵形」ばかりではありません。中にはもっと円いものや、もっと長細いものもあります(たとえばこんな感じ)。

では鳥の卵の形って、一体どうやって決まってるのでしょうか?鳥の大きさでしょうか?鳥の食べているものでしょうか?住んでいる環境でしょうか?案外どんな要因を考えてみても、妄想は膨らむし、もっともらしい理由も付けられそうなものばかりで、一体何が本当に大事なのか、分かっていませんでした。今回の論文はそんな素朴な疑問を解決した論文になります!

  1. 1400種類もの鳥の卵の形を、「非対称性」と「どれくらい楕円か」に着目して分類した。
  2. なぜそのような形になるのか、物理学的な計算式も確立した。
  3. さらに、鳥の特性と照らし合わせ、「飛ぶことが多い鳥」の卵の方が、より非対称に、楕円な形になることを明らかにした。

すごくないですか?1400種類ですよ!卵の数も、本文に書いてあるのですが、その数なんと約50000個らしいのです!それだけの調査をした論文は、例が無いらしく、本当に地道な努力の積み重ねの結果だと思います。何年かかって調査したんだろう。。本当にすごいです。あと、3.でわかったように、鳥がどれくらい飛ぶのかが、卵の形に影響するらしいです!良く飛ぶ鳥の卵が、より楕円に非対称になっていったのか、それとも楕円で非対称な卵から生まれた鳥が、良く飛ぶようになったのか、いわゆる「卵が先かニワトリが先か」理論になってしまいますが、今後そういうところが明らかになってくるとより一層楽しそうに感じます。

それにしても、こういう、夢のある研究っていいなぁとつくづく思いました。あと、この論文の著者に「卵は好きですか?」と聞いてみたいな、と思いました 笑

そんな感じで、今日は終わりたいと思います。最後まで読んで下さってありがとうございました!次回こそはチーターの話を!