The Scientific Ocean

誰にでもわかりやすいように生命科学を解説しようとするアザラシのブログ。

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奨学金・授業料免除ってどれくらい受けているの?

こんにちは。ぷにぷにアザラシです。
昨今、学生の経済状況が議論されることをしばしば目にします。「返済不要の奨学金を」「ドイツは授業料はない(?)のに」云々。どれくらいの情報が真実なのかは定かではありませんが、学生の経済状況が良くない、という点に関しては事実なのでしょう。


そこで先日、twitterアカウントにて「学生時代、授業料免除を受けていましたか?また奨学金をもらっていましたか?」というアンケートを採ってみました。以下がその結果です(数字は%)。

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(127票、黄:奨学金を受けていた、赤:授業料免除を受けていた)

 

回答者は私のフォロワーの方が多いと存じますので、博士課程に行っている方の割合が、おそらく世間一般よりも高いことを注記しておきます。

 

私自身と同じなのですが、「奨学金と授業料免除の両方を受けていた」という方が4割近くで最も多く、おもしろいことに、「授業料免除だけしか受けなかった」人は10%に満ちませんでした。授業料免除を受けられるほどの成績ならば奨学金が何かしら得られるから、なのかも知れません。しかし考え方によっては、授業料免除は、教育を受ける機会の均等化にはあまり貢献していない、とも取れると存じます。奨学金を取れない人に、授業料免除を与える方が、均等化という面では正しいでしょう。確かに、学業優秀な学生に授業料免除の機会を与えるという方策は私も正しいようには感じるのですが。。

 

博士課程限定ではありますが、文部科学省所管の独立行政法人である日本学術振興会は、学術振興会特別研究員に対してアルバイト等の労働を許容する姿勢を取るようになりました(以前は一切禁止だった)。それだけでも、少なくとも博士学生の経済状況は良くなることでしょう。学部学生に対しても、何かしら(政府であろうと民間団体であろうと)経済的援助を得られるような制度が増えてくると良いですね。

 

以上となります。
ご意見ございましたら、twitterまたはここにコメント頂けましたら幸いです。
それでは最後まで読んで頂き、ありがとうございました!